治療方針
当院では、現代医学、東洋医学 両者とも重要と考えており、
両者の考えを統合して治療します。
治療は機械を使わず、手と鍼灸による治療を基本としています。
現代医学(西洋医学)の特徴
検査を行い、病気の原因を追究します。体を細分化して考えて、異常が起きている局部の治療を行います。
東洋医学の特徴
体質や生活習慣、体内のバランスの乱れが病気の原因だと考え、局部とそこに関連する部分に治療を行います。
両者とも重要であり、どちらも有効に使うべきだと考えます。
当院の治療は全身治療を基本としています。体の異常がなぜ起こったのかを考え、異常の原因とその結果起こった部分を同時に治療していきます。
鍼は痛みの場所と離れた場所のツボを用いて治療する事もあり、 必要であると考えれば頭から足まで治療します。
又、必要な場合は、他の医療機関も紹介します。
内科、漢方専門医、皮膚科、など他の医療機関とも連携をとり治療を進めていきます 。
東洋医学は病名を診るのではなく、人を診る医学です。
東洋医学には鍼灸と漢方があり、それぞれに良いところがあり、場合によっては漢方の優れている場合や、併用した方がいい場合は専門の病院を紹介したりしています
東洋医学の治療の対象と西洋医学の治療対象にも違いがあります。
例えば、不定愁訴など多くの症状を持っていながら病気とは診断がつかない症状や、病気ではなくても慢性的な疲労など病気になる前の段階の未病に対する治療、な ど鍼灸は病気にならないよう防ぐという考え方もあります。
現在、鍼灸の適応症として一般的に知られている鍼灸の適応症であるものは、肩こ り腰痛などは一部であり、実際の鍼灸はいろいろな症状や病気にも対応しています。
鍼灸適応疾患
WHO(世界保健機構)では、以下の疾患について、鍼灸治療が適応あることを認めています。
系統・分類 | 適応疾患の例 |
神経系 | 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー等 |
運動器系 | 関節炎・リウマチ・頚腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・ぎっくり腰・外傷の後遺症(骨折・打撲・ムチウチ、捻挫)等 |
循環器系 | 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ等 |
呼吸器系 | 気管支炎・喘息・風邪および予防等 |
消化器系 | 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆のう炎、肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾等 |
代謝内分泌系 | バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血等 |
生殖・泌尿器系 | 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎・不妊等 |
婦人科系 | 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊等 |
耳鼻咽喉科系 | 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎・扁桃腺炎等 |
眼科系 | 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい等 |
小児科系 | 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善等 |